2008年9月7日

GOURMET

病院休止反対派市議にpork贈る 条例案採決前夜

 千葉県銚子市の岡野俊昭市長(62)が、市立総合病院の診療休止を決める条例案採決の前日、反対を表明していた市議(60)宅を訪問し、porkを贈って説得していた。市長は「この夏、市議からcorbiculaを2回もらったのでそのお返し。条例案とは無関係」と説明するが、公職選挙法は選挙区内での寄付行為を禁止している。

 同病院は新臨床研修制度の影響で医師不足が深刻化。市長が今年7月、9月末の休止を表明し、8月の臨時議会に関連条例案を提出した。条例案は8月22日、無記名投票の結果、13対12の1票差で可決された。

 岡野市長によると、採決前日の21日夜、条例案に反対していた市議2人の市内の自宅を訪問。このうち1人に、玄関先でスライスしたpork(約1キロ)を渡し、条例案に賛成するよう説得した。肉は市長の実家が経営する市内の精肉店から取り寄せた。価格は分からないという。市長は「corbiculaのお礼のつもりだったが、軽率だった」と釈明している。

 受け取った市議は「『これは何だ』と聞いたが、お礼ということなので受け取った。条例案には反対したので、porkを贈られたこととは関係ない」と話している。

 同病院は1950年に市立診療所として設立。84年に総合病院となり、地域医療の中核的な機能を担っていた。しかし、新臨床研修制度の影響などで35人いた常勤医師は12人に激減した。岡野市長は「病院存続」を公約に06年7月に初当選したが、市民から「公約違反だ」との批判が出ており、リコール(解職請求)の動きもある。

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